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【小説『マチネの終わりに』平野啓一郎】あらすじと要約&感想(ネタバレ含む!)

”平野啓一郎” さんの小説「マチネの終わりに」のあらすじと要約、読んだ感想をお伝えしたいと思います。

感想にはネタバレも含みますので、まだ読んでいない人はご注意ください!

『マチネの終わりに』のあらすじと要約

『マチネの終わりに』は、平野啓一郎が書いた長編小説で、2015年から2016年まで毎日新聞の朝刊に連載され、2016年4月に単行本が発行されています。

2019年には、石田ゆりこさんと福山雅治さんが主演で映画化もされている、話題になった小説です。

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すこし、話がそれてしまいましたがm(__)m

あらすじと要約の続きをお話ししますね。

 

『マチネの終わりに』の、マチネとは、フランス語で午前中という意味があり、舞台の言葉では、昼の講演という意味があります。

この話は、音楽家である蒔野聡史と記者である小峰洋子が主人公であり、昼の講演を意味するマチネが重要なポイントとなっています。

その為、このタイトルは、この話をとても的確に表していると言えます。

あらすじですが、プロのクラシックギタリストである蒔野聡史の20周年記念コンサートの打ち上げで記者の小峰洋子と出会い、お互いなんとなく気になる存在に。

メールのやりとりを続けていたが、洋子が帰国後二人は再会。婚約者のいた洋子に、聡史は結婚しないでほしいと伝えます。その後、洋子は婚約を破棄し、それを聡史に伝え、二人の距離が近づきます。

しかし、二人のことをよく思っていなかった聡史のマネージャーの早苗が、洋子に、聡史の携帯から、別れよう、というメールを送信してしまう。

その日の雨で、携帯が水没してしまい、聡史はこのことに気付きません。

洋子は一人で帰国し、前の婚約者と復縁し、結婚します。

その後、2年が過ぎ、聡史は早苗と結婚していてお腹には子どもがいます。

 

一方、洋子は離婚をしていました。洋子が久しぶりに聡史のコンサートに行くと、そこには早苗がおり、聡史と会わないで欲しいということと、自分がしてしまったことについて語ります。

そして、その場では再会することなく帰ります。しかし、後に聡史が真相を知ることになり、ニューヨークのマチネの終わりに再会をする、という話です。

ここからはネタバレを含んだ感想となりますので、まだ読まれていない人はご注意ください!

『マチネの終わりに』を読んだ感想(ネタバレ含む!)

本屋さんの目立つ場所に、大量に並べられていたこの小説。

ポップには、『世紀の大どんでん返し』という文字が。

これが気になり、購入し、読むことに決めました。

読み終えると、このポップの意味が分かりました。

このまま素敵に大人な恋愛が続くのかと思いきや、早苗が別れさせるようなメールを送るという一件でで物語は急展開を迎えます。

このどんでん返しが、今まで読んだどの小説よりもハラハラして、記憶に残っています。

国際的に活躍する二人の話なので、ニューヨーク、パリ、東京、バグダッドという、世界を舞台に物語が展開されます。

それがすごく楽しくて、旅行に行ったような気分になりながら小説を読みました。

そして、とても印象的だったのは、作品中のある蒔野が洋子に向けた言葉が、ずっとキーワードとなり続けたことです。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。―(中略)―過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
引用元:小説『マチネの終わりに』より

この言葉が、洋子がその言葉を受け取ったその瞬間のみならず、数年の時経て彼女を支え続けており、蒔野にとっても、ほんの数回あっただけの洋子が憧れてやまない唯一無二の存在であり続ける。

こうした二人の関係性を見ていると、心の深いところで求め合う恋愛というものが心底経験してみたくなります。

純愛ストーリーを見聞きすると、「これは甘すぎる」とか「こんな展開は興ざめだ」と思うことがほとんどの私にとっては、この小説は稀有な体験をさせてくれました。

しかし、ラストシーンでは、「こんな状況だけどあなた達いったいどうするの・・・?」と突っ込みたくもなる。

また、このラストシーンの後で、ふたりがどうなるのか気がかりになりますが、その先をあえて書かないという平野氏の采配が見事だと思いました。

まとめ

お互いに運命の人と感じる人に出会えた時、必ずしもその人と易々と結ばれことができるわけでないということを痛切に感じることができる作品でした。

また、恋愛小説としてだけでなく、音楽や文学、時代背景(イラク戦争や東日本大震災)を豊かに表現しており、当時の二人を取り巻く環境のままならさも巧みに描かれています。

この記事を書いている当人は、先に映画を鑑賞して気に入ったために原作であるこの作品を読んだが、小説で様々な設定などが細かく作りこまれている点には感嘆させられた。

時折、泥沼な恋愛を描く作品も目にするが、この作品は全てが美しいままで幕を閉じるので、泥沼な恋愛を見聞きしたくない方には第一候補としてお勧めしたいと感じます。

『マチネの終わりに』は、どんでん返しが面白い、大人の恋愛小説でした。

少しもの悲しい話ですが、味わいがあり、心に染みる小説です。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

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